足首を押さえてもらって上半身を繰り返し起こす腹筋運動。今でも健康のためにと毎日続けている人がいるかもしれません。
実はこの腹筋運動、あまり効率的な運動とはいえません。むしろ上半身を起こす筋力がない人が、仰向けの状態から無理に腹筋運動をしようとすると、腰が痛くなることがあります。
また、強い前屈状態になることにより、椎間板へのダメージも考えられ、一説によると60回程度の腹筋運動の後は3日間ほど開けないと椎間板ダメージが蓄積されるともいわれています。
腰痛を予防するためには上半身を"起こさない"腹筋運動がお勧めです。
まず床に仰向けになり、膝を曲げることで腰が反りにくくなります。次に、骨盤全面をしっかりと床につけ、それによって腰が反りかえる動きが予防できます。上半身を起こすのではなく、胸(みぞおち)から上だけ、肩甲骨を床から少しだけ浮かすようにするのがコツです。
また、頭を起こしてあごをしっかりと引いた状態を作り、首から腰にかけての背骨全体が一本の弧を描くようにします。その後、上体を床におろしてこれを繰り返します。1セット10回を目安に行いましょう。1セット30秒以内で済ませるようにするとより効果的です。
(ちなみにスクワットでも腹筋を鍛えることができます。「足腰」とはよく言ったものです。)
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